臨江閣【茶室】プロジェクトについて
臨江閣【茶室】プロジェクトは、群馬県前橋市にあります国指定の重要指定文化財「臨江閣」(明治天皇のための迎賓館)の” 茶室”(明治17年竣工)にて、“小さな国際現代美術展” を開催するプロジェクトとし2019 年からスタート致しました。 このプロジェクトは海外のアーティストと日本人のアーティストを交えることで、その差異と普遍性を出し、新たな価値観と視点を発見する事、また4 日間の会期中に一般参加者とゲストを招いて毎年異なったイベントを行うことで、文化を通したコミュニケーションを行うことを目標にしています。 【茶室】という静寂に満ちた日本の古典的な文化建築、日欧の作家が生み出した現代美術作品、各年度ごとに行われる参加イベント、この3 つの融合から新たな美意識を創造する試みです。このプロジェクトは臨江閣【茶室】プロジェクト事務局として、アーティストの宮﨑優花・福田周平により企画・運営されています。
【茶室】とは、日本式の茶道において、茶事の主宰者である亭主が客を招きもてなすこと、亭主の精神の昇華のためにしつらえられる 宇宙空間です。
「お茶を飲む」という行為のために
建築される大変贅沢な茶室という場は、ただお茶を嗜むことだけに使われてきたのではなく、その茶室の亭主が一服の茶を介してもてなされる客に、自身の美意識を披露しそして心を通わせる場として機能していた 日本特有の美祭 とも言われています。
また、招かれた客自身もその「お茶」に宿る薬用と美意識を飲み干し体内を浄化させる。そのような状況に内包する人々を促す作用を【茶室の宇宙感】が持ち合わせているようにも思います。そしてその小宇宙には「お茶を嗜む」ことに必要な精神的機能の全てが揃っているのです。「道具・人・空間」この三つが揃う茶室により生まれる美意識は日本人が潜在的に持っている、まさしく「日常の中の美」の源流が宿っています。
それぞれのアーティストがお茶を振る舞う亭主のごとく、アーティストが設える美術作品と、ゲストを招きコラボレーションする-ことを通して披露する一つの美意識をご堪能いただければと思います。
臨江閣【茶室】プロジェクト事務局
[The Tea Room] is a space where you can prepare to sublimate the spirit of the Lord of the Tea Ceremony.
The very luxurious tea room built for drinking tea not only tastes tea, but also has a bowl as a guest. It is also said to be a "festival of beauty unique to Japan" that demonstrates a unique sense of beauty and promotes communication.
In addition, the invited guests themselves purify their bodies by drinking and drinking the medicinal properties and aesthetics of "tea". Meanwhile, I think that "tea room space" has the effect of encouraging people. And the microcosm has all the mental functions needed to "taste tea." The source of "everyday beauty" is the aesthetic sense that all three of "tools, people, and space" are born from the tea room.
The Rinko-Kaku [Tea Room] project started in 2019.
This is a contemporary art exhibition held in a Tea room.
This exhibition will be hosted by artists Yuka Miyazaki and Shuhei Fukuda.
Rinko- Kaku [Tea Room] Project Secretariat
臨江閣【茶室】プロジェクト事務局
Email: abecbe.603@gmail.com | Tel: 090-7207-5435