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​RINKO-KAKU【茶室】Project 2021

臨江閣【茶室】プロジェクト2021

ごあいさつ

この度、群馬県前橋市にあります国指定の重要指定文化財「臨江閣」(明治天皇のための迎賓館)の” 茶室”(明治17年竣工)にて、[臨江閣【茶室】プロジェクト2021] を開催いたします。

この展覧会は、日本文化と欧州文化との融合から、国際交流の視野にたった “小さな国際美術展” を示唆するプロジェクトとして2019 年からスタート致しました。 これまでの2019 年展、2020 年展では、日本の古典的で静寂に満ちた茶室建築の中で行われる “現代美術展” を開催いたしました。 四日間の会期中には、参加アーティストと一般鑑賞者、ゲス ト作家による交流から、茶会、トークショーを開催し新しい文化交流の在り方を提案してきました。

今年度で3年目を迎える「臨江閣【茶室】プロジェクト 2021」展は、2020 年展に引き続き、 日本= ハンガリー友好150 周年のアニバーサリーと紐づけてハンガリーを中心に活動するキュレーター PintérGábor( ピンテール・ガボール) 氏の協力の元、4 名の海外アーティストに加え日本人アーティスト 2 名によって構成されます。

また、前橋市の有する国指定の文化財である臨江閣の建築や歴史的な価値を再検討し、 若い世代や海外の方に群馬の「臨江閣」という文化財に触れていただくことも大きな目的の一つです。そして今年度新たな展開として、茶室空間によって作用する「音楽」との融合を目指します。 本来茶室に宿る茶道の美意識とは総合芸術とも評されています。臨江閣【茶室】プロジェクトは「美術」「建築」「音楽」を同列に設置し、その三つを通して現代の総合芸術を創造することを試みます。 また、人と人との交流が難しいこのコロナ禍で、作品を通して世界を繋ぎ、新型 コロナウィルスと共存した展覧会のあり方の可能性を探ります。 会場の茶室空間に実際に足をお運びいただき、それぞれの作家が設える「美術作品」とゲストの音楽家が奏でる「現代音楽」、そして臨江閣の「茶室建築」を体験し、その融合から披露 される一つの美意識をご堪能いただければと思います。

​臨江閣【茶室】プロジェクト事務局

臨江閣【茶室】プロジェクト2021

展覧会詳細

【参加アーティスト】

フォルゴ・アーパァード(ハンガリー)/ Árpád Forgó(HU)

リンダ・カラーラ(イタリア)/ Linda Carrara(IT)

クゥルシ・ビクトリア(オーストリア )/ Viktória Körösi(HU / AT)

白石 由貴(スイス)/ Yuki Shiraishi(JP / CH)

福田 周平(日本)/ Fukuda Shuhei(JP)

宮﨑 優花(日本)/ Miyazaki Yuka(JP)

 

【会期】

2021年11月11日(木)〜 14日(日)

午後12時〜午後4時30分(会期無休/入場無料)

 

【関連イベント】

【演奏会】*要予約[ 無料]

 

[第1部] 徳永将豪(即興演奏家/アルト・サックス奏者)

Tokunaga Masahide (Improviser / alto sax player)

2021年 11月13日(土) ( 要予約 / 無料)午後12時30分~午後2時

【演目】サウンドパフォーマンス:『アルト・サックスによる即興演奏』

 

 

[第2部] 茶木修平(打楽器奏者)

Chaki Shuhei (Percussionist)

2021年 11月14日(日) ( 要予約 / 無料)

午後12時30分~午後2時

【演目】・John Cage : Ryoanji (1985)

    ・茶木修平 : 青蓮院〜ケージへのオマージュ〜 (2020/舞台初演)

    ・George Brecht : Drip Music(1959)

    ・コタニシブキ : 委嘱作品(2021/新作初演)

    ・John Cage : 4'33’(1952)

    ・茶木修平 : そして全てを内包する〜5つの楽章による 〜(2021/新作初演)

      

【予約方法】  

*新型コロナウィルス感染症対策として三密を回避する為、ご予約は先着順での定員を設けています。演奏会の観覧を希望される方は、下記の内容を添えて11月10日までに、abecbe.603@gmail.comにてご予約ください。

・お名前 ・人数 ・ご連絡先 ​ ・ご予約希望の演奏会日程 

 

【会場】

臨江閣 茶室

〒371−0026 群馬県前橋市大手町3丁目15番地 (前橋市中央児童遊園/るなぱあく向い)

 

【交通案内】

バス:群馬中央バス「遊園地坂下」下車、3分          

日本中央バス「前橋公園前」下車、5分          

マイバス「北循環11・臨江閣前」下車、3分 

車:関越自動車道前橋ICより県庁方面へ約15分

*るなぱあく前の駐車場はご利用になれません。

前橋公園 駐車場をご利用ください。

 

 

【事務局(展覧会のお問合せ)】

臨江閣【茶室】プロジェクト 事務局

事務局  Tel:090−7207−5435

E-Mail: abecbe.603@gmail.com (総務:宮﨑)

 

【後援】

上毛新聞社 / 前橋市教育委員会 / 群馬県文化振興課 / 前橋市文化国際課 /

ハンガリー大使館 / FM GUNMA / 群馬よみうり / 朝日ぐんま / 群馬テレビ

 

【助成】

群馬の文化(群馬県 地域創生部文化振興課)

展覧会に寄せたテキスト】

ピンテール・ガボール【芸術監督】(ハンガリー)

Pintér Gábor(HU)( Parallel Art Foundation)

今回、前橋の臨江閣【茶室】は、象徴的で豊かな歴史に満ちた空間とアーティストとの対話を言及することに挑戦します。

群馬県の初代知事である楫取素彦(1829-1912)によって建てられた築130 年の建物内の空間は、この特別な機会のために

作成された新しい作品とインスタレーションと呼応しています。

展示されている作品は、反対の感覚、全体とセグメントの関係、素材の変遷と変容、そして幾何学的な形と有機的な形の共生の問題を扱っています。ミニマリストで繊細なアプローチ、いくつかの素材と色の使用、そして神聖な空間の尊重が展示の特徴です。これらはユニークなスペースに設置され、さまざまな角度から作品を発見したり、空間を移動したりしながら、瞑想することができます。

ピンテール ガボール(Pararallel Art Foundation・テキスト アシスタントキュレーター)

【展覧会のみどころ】

1)臨江閣【茶室】プロジェクトとは

臨江閣【茶室】プロジェクトは、群馬県前橋市にあります国指定の重要指定文化財「臨江閣」(明治天皇のための迎賓館)の”茶室”(明治17年竣工)にて、“小さな国際現代美術展” を開催するプロジェクトとし 2019 年からスタート致しました。 このプロジェクトは海外のアーティストと日本人のアーティストを交えることで、その差異と普遍性を出し、新たな価値観と視点を発見する事、また 4 日間の会期中に一般参加者とゲストを招いて毎年異なったイベントを行うことで、文化を通したコミュニケーションを行うことを目標にしています。【茶室】という静寂に満ちた日本の古典的な文化建築、日欧の作家が生み出した現代美術作品、各年度ごとに行われる参加イベント、この 3 つの融合から新たな美意識を創造する試みです。このプロジェクトは臨江閣【茶室】プロジェクト事務局として、アーティストの宮﨑優花・福田周平により企画・運営されて います。

2) 日本と欧州の作家たち(約 11 点の作品)

臨江閣の【茶室】プロジェクトに参加する 6 名のアーティストは、「茶室」という象徴的で豊かな歴史ある空間との対話を言及することに挑戦します。それぞれに異なるベースをもつ各5カ国(ハンガリー・イタリア・オーストリア・スイス・日本)の作家により、このプロジェクトのために制作された、彫刻・絵画・映像などの多彩な作品は静寂に満ちた秋の茶室空間と呼応します。それらの作品は 11 月の茶室の光の中で、鑑賞者が自由に移動して鑑賞することで新たな発見や解釈を生み出します。

 

 

3)会場である “国指定重要文化財”「臨江閣」の建築

会場である “国指定重要文化財”「臨江閣」は明治17年に竣工された明治天皇のための迎賓館です。数寄屋造りの建築工法に加え、鉄製の釘を使わない木組み工法で建てられた群馬県の象徴的な建造物であり、 歴史的には文化の発信地としても機能していました。

2020 年のプロジェクトでは、臨江閣の修繕を行った「左官職人」である鈴木信之さんをお招きしてトークショーを開催し建築や修繕技術についてお話いただき一般鑑賞者と共に意見を交換しました。このように、古来の建築技術を見直すことで「臨江閣」という建築について再考を測る試みも行っております。

展覧会会場である臨江閣の【茶室】通常時は一般公開されていませんが、展覧会時は建築の内部に入って作品と共に茶室建築も体験いただけることも大きな魅力の一つです。

 

 

4)オルタナティブスペースとしての茶室

従来美術展の行われてきた美術家やギャラリーでの展覧会ではなく【茶室】をオルタナティブスペースとして使用することで、美術作品と空間の関係性について試行しています。

【茶室】という伝統ある空間で展示することでそれぞれの作品に生まれる新しい概念について考察します。

 

5)多様な鑑賞者

会場である臨江閣は前橋公園や群馬県庁、遊園地のるなぱーくなどに隣接しており、多様な人々が集まる場所となっています。また NHK の大河ドラマ「花もゆ」で全国的に認知された場所でもあります。美術館やギャラリーなどとは異なり、一般的な美術ファンが訪れるのみならず、 建築愛好家、文化財研究家などの専門教養人から、県内外の高齢者のツーリストや県内の中学、 高等学校生、小さな子供づれの親子などと多岐に渡ります。 普段現代美術に親の無い方々にまだまだ地方では認知度の低い美術の体験の窓口になることを目指します。会期中は常時 2 名のスタッフが、作品についての解説やご案内をいたします。

 

6)チャリティープロジェクト

世界的に感染拡大している「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」の収束を願い、また、 2021年3月に10年目の節目であります「東日本大震災」の2つの意味を持つ”チャリティープロジェクト” として、展覧会カタログ及び各作家の限定作品が入ったマルティプル集とカタログを販売、および予約・購入の受付をしております。この「臨江閣【茶室】プロジェクト」(2019年〜2022年)のカタログ・マルティプル集で得られた義捐金は「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」と10年目の「東日本 大震災」で “世帯主を亡くした日本の子どもたちの奨学金” として寄付されます。

二つの緊急事態に見舞われた稀有な社会情勢の中で、美術の機能と役割を再考し、微力ながら社会支援の一助になればと思います。

 

7)関連イベントの演奏会

臨江閣【茶室】プロジェクトでは毎年異なったイベントを開催してまいりました。2021 年は音楽との融合を試み、「演奏会」を開催いたします。演奏会は [ 第一部 ] と [ 第二部 ] の 2 日間に渡り開催されます。

[ 第一部 ] はアルト・サックス奏者で即興家の『徳永将豪』サウンドパフォーマンスです。 展覧会会場の空気やその日の鑑賞者と呼応するこの臨江閣【茶室】プロジェクトだけのパフォーマンスを披露します。

 [ 第二部 ] は打楽器奏者の『茶木修平』による演奏です。現代音楽の巨匠であるジョン・ケージ作品を中心とした演目を披露します。また茶木修平によるジョンケージへのオマージュ作品やなど全6曲を披露します。

臨江閣【茶室】プロジェクト2021

チャリティープロジェクト

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世界的に感染拡大している「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」の収束を願い、 また、2021年3月に10年目の節目であります「東日本大震災」の2つの意味を持つ ”チャリティープロジェクト”として、展覧会カタログ及び各作家の限定作品が入ったマルティプル集とカタログを販売、および予約・購入の受付をしております。

この「臨江閣【茶室】プロジェクト」(2019年~2022年)のカタログ・マルティ プル集で得られた義捐金は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」と10年目の「東日本大震災」で“世帯主を亡くした日本の子どもたちの奨学金”として寄付されます。

二つの緊急事態に見舞われた稀有な社会情勢の中で、美術の機能と役割を再考し、微力な がら社会支援の一助になればと思います。

ぜひこの機会に告知と紹介のご協力賜りますようお願い申し上げます。

【寄付先】  : 公益社団法人 ハタチ基金

【使用用途】 : 東日本大震災で大きく被災した、宮城・岩手・福島3県の

         0歳から20歳までの各年代のの子供達に支援を届けます。

【寄付先】  :  独立行政法人 福祉医療機構  子供の未来応援基金

【使用用途】 : 「新型コロナウィルス感染症緊急対応支援事業」への支援。

         新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、学校の休校措置の実施、保

         護者の就業環境の悪化等の影響を受け、貧困の状況にある子供たちに

         寄り添った支援活動への支援金の交付を行うものです。

【関連展示】

『 "Contraction and Release" - 収縮と開放 - 』

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会期: 2021年 11月11日(木)~28日(日)午後1時~午後5時

会場: Ais Gallery : 群馬県渋川市渋川1763-12

【参加アーティスト】

フォルゴ・アーパァード(ハンガリー)/ Árpád Forgó(HU)

リンダ・カラーラ(イタリア)/ Linda Carrara(IT)

クゥルシ・ビクトリア(オーストリア )/ Viktória Körösi(HU / AT)

白石 由貴(スイス)/ Yuki Shiraishi(JP / CH)

福田 周平(日本)/ Fukuda Shuhei(JP)

宮﨑 優花(日本)/ Miyazaki Yuka(JP)

 

お問い合わせ 

TEL:0279-24-5252 / E-mail :hukuda3323@yahoo.co.jp担当:福田)

https://www.conceptspace.jp/

 

 

*本展覧会のタイトルは、

モダンダンスのパイオニアである、マーサ グレアムが提唱した「収縮と解放」から着想

しています。 1920年代当時のモダンアートを反映したとされる彼女のスタイルは、人間の 基本的な

動きを繰り返すことから“感情的な衝動”が非常に重要なコンセプトになりました。

作品を繰り返し展示することで、作品の一部分にリズミカルなエネルギーが与えられる

ブレインストーミングのアイデアです。 COVID-19の流行が大きく世界を変え、流行前の社会に完全に戻ることはもはや不可能か

もしれない状況の中で、“共存”と”開放”が求められるきっかけとなる展覧会を考えます。

展覧会ポスター・案内状

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臨江閣【茶室】プロジェクト事務局

Email: abecbe.603@gmail.com | Tel: 090-7207-5435

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